さまざまな家族・愛の形を考えるー「Love for all〜さまざまな愛のかたち〜」社内イベントレポート

06 April 2023

さまざまな家族・愛の形を考えるー「Love for all〜さまざまな愛のかたち〜」社内イベントレポート

Valentine‘s Dayもあり、世界中の人が“愛”について考えを巡らせる時期の2月。そんな時期だからこそ、TBWA\HAKUHODOの中でDEIに熱意を持つメンバーが集まった有志のグループPeace Piratesは「さまざまな愛・家族のかたち」をテーマに、多様化する家族や愛、そして幸せの形について、社員全員が考えられるイベント「Love for all〜さまざまな愛のかたち〜」を実施しました。今回は、1ヶ月にわたり社内で開催したそのイベントの模様をレポートします。

きっかけは、「同性パートナーシップ・事実婚登録システム導入」

2022年11月から東京都全域で導入された「同性パートナーシップ宣誓制度」。
「結婚」や「血の繋がり」を前提に「家族」が認められてきたこれまでの社会では、それを前提としないパートナーを持つ人々が日常生活のさまざまな場面(例えば相続・病院での手続き・親権者関連など)で不利になっていました。しかし、各自治体のパートナーシップ宣誓制度の導入・拡大により、性的マイノリティのパートナーシップ関係にある方々のこれらの不利益の一部が解消されるようになりました。

さまざまな家族・愛の形を考えるー「Love for all〜さまざまな愛のかたち〜」社内イベントレポート

変わりゆく価値観や生き方に対応すべく、TBWA\HAKUHODOでも2022年10月から、社員一人ひとりの価値観と人生を尊重するために、事実婚やパートナーシップ制度を選択する社員も慶弔見舞金や法律婚と同様の休暇を取得できる制度を整備しました。

一人ひとりの顔が違うように、「愛」「幸せ」「生き方」の形は、人それぞれのはず。家族の形も、「パパ・ママ・子ども」の組み合わせに限らず、一人暮らし、パートナーや友だちとの同居、ひとり親・里親、愛するペット、祖父母や親戚との暮らし・・・などなど、形はさまざまです。

「同性パートナーシップ・事実婚登録システム」導入にちなみ、改めて多様化している家族と愛の形を社内で一緒に考えたい!という想いで、Peace Piratesは人事やWork Style Innovationチームと協力しながら社内イベント「Love for All 〜さまざまな愛のかたち」を企画しました。

バレンタインデーイベント:Love for all in Creativity / Love & Wine Tuesday

さまざまな家族・愛の形を考えるー「Love for all〜さまざまな愛のかたち〜」社内イベントレポート

2月14日のバレンタインデーに、2つのイベントを実施しました。

1つ目は、「Love for all in Creativity」。
さまざまな愛のかたちと広告クリエイティブをテーマに、世界中の広告施策を取り上げながら議論を展開した社員トークセッションです。

さまざまな家族の形を描いたクリエイティブ作品や、ブランドエクスペリエンス、サービス事例、そしてそれらに対する社会の反応から、クリエイティビティへのインサイトとヒントを探りました。
さらに、社内で実施した家族に関するアンケート結果を公表し、同じ会社の中にも実にさまざまな家族のかたちが存在することが共有されました。

2つ目は、バレンタインデーならではの企画「Love & Wine Tuesday」。

おいしいワイン(&ノンアルコール)やチーズ、チョコレートなどを用意した会場にたくさんの社員が集まり、定番のラブソングを聴きながら、さまざまな愛と家族の形やPeace Pirates活動について話し合う時間となりました。

Disruptor Series:タレント / モデル ryuchellさん & Marriage for All Japan 代表理事 寺原さん

さまざまな家族・愛の形を考えるー「Love for all〜さまざまな愛のかたち〜」社内イベントレポート

TBWA\HAKUHODOの恒例イベント、「Disruptor Series」。さまざまな業界で既成概念を超えた活動をされているゲストを招く講演会です。
今回は、「新しい家族の形」を探っていきたいと宣言したタレント/モデルのryuchellさん、そして”結婚の自由をすべての人々に”を目指して同性婚合法化のために活動されているMarriage for All Japan 代表理事 寺原さんをお招きしました。

事前にゲストに対して社員から質問を募集したところ、
「クリエイティブ表現や広告など、今後あるべき家族像や人間像は?」
「自分の子供へのジェンダー教育について、お二人ならどう答えるか?」
「同性婚について、パートナーとして認めるのではなく結婚を法整備することの必要性は?」
など、仕事からプライベートに至るまでさまざまな声が寄せられました。

「同性婚を法律で守る必要は何か?」という疑問に対して、寺原さんは「結婚を認めない=性的マイノリティはマジョリティと同等の保護を与えなくても良い存在というメッセージになってしまう」と指摘されました。ryuchellさんは、昔からある価値観を否定するのではなく「これまでなかったものがあってもいいし、古い考えもあっていい、ということを皆が認め合うことができることが本物の多様性だ」と語りました。

真の多様性を持った社会へ変えていくために、今私たちが考えるべきヒントを得ることができた機会でした。(Disruptor Seriesの詳細レポートは後日公開予定です!)

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1ヶ月間のLove for Allイベントに全て参加した今井社長からは、こんなコメントが寄せられています。

「今回の”Love for All〜さまざまな愛の形〜”は、社員のDEIに対する意識を一段階引き上げる良い機会になったのではないかと思います。本当の多様性とは何か、というのはクリエイティブエージェンシーとして常に問いかけるべきテーマであり、引き続きこのような機会を作っていきたいと思います。また、会社の制度も、同じ時代に同じ志をもったパイレーツ総員で今後も些細な事でもアップデートを重ね、安心して自分らしくCreativityを発揮できる環境をつくっていきましょう。」

私たちは、広告を通じて社会にメッセージを届ける役割を担う広告会社として、社員一人一人がさまざまな人の立場に立って考え、すべての人が生き生きと暮らすことのできる社会の実現を目指すことを大切な義務の一つだと考えます。

今後も、ジェンダー問題にとどまらず、さまざまな課題に取り組み、社内外の「Diversity, Equity, Inclusion(多様・公平・包括)」において幅広く活動していきます。
今後のSTORIESで紹介していくのでぜひお楽しみに!

広報チーム (koho@tbwahakuhodo.co.jp)