「HOTAMET / ホタメット」が「iF DESIGN AWARD 2024」で金賞を受賞

04 March 2024

アメリカの「Good Design Award」と並び世界三大デザイン賞の一角で、国際的に最も権威のあるデザイン賞として認知されている「iF DESIGN AWARD」において、TBWA\HAKUHODOが企画・開発した環境配慮型ヘルメット「HOTAMET / ホタメット」が最高賞の金賞を受賞しました。


「iF DESIGN AWARD」は、世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体より選出され、著名なデザイン専門家による2段階の厳しい審査を通過した優れたデザインにのみ受賞される国際的に権威のあるデザイン賞です。2024年は、72カ国から10,800点のエントリー数の中から評価をいただき、金賞受賞となりました。
HOTAMETは、今回の「iF DESIGN AWARD 2024」での受賞のほか、国際的なクリエイティブアワードの「ロンドン・インターナショナル・アワーズ2023」(London International Awards)や、世界3大広告賞とされているクリオ賞の「クリオ・ヘルス・アワーズ 2023」(Clio Health Awards)など、広告、コミュニケーション、デザインなど多分野で高い評価をいただいています。


受賞結果は以下の通りです。
<iF Gold Award>
・部門:Product/ Sports
・広告主:甲子化学工業株式会社
・エントリータイトル:SHELLMET(※ 製品名:HOTAMET / ホタメット)」
iF DESIGN AWARD 受賞WEBページ


【HOTAMET / ホタメットとは】
外敵から身を守ってきた貝殻が、人と地球を守るために生まれ変わる。国内の水産物の中でも輸出額が最も多いホタテ。一方、ホタテを加工した後、水産系廃棄物としての貝殻地上保管による環境への影響や堆積場所の確保などが社会課題となっていました。甲子化学工業株式会社とTBWA HAKUHODOは、ホタテ貝殻を廃棄物ではなく、新たな資源に変えることに挑戦しました。
ホタテ漁師は、日常的にヘルメットを着用して、危険から身を守っています。また、日本では地震など災害リスクが高いことから、漁師に限らず、より多くの人たちの安全を守るものとして、ヘルメットは防災グッズの定番です。そこで、ホタテ漁師や日本人が被るヘルメットを、漁師たちが獲ったホタテの殻から作り出すことにしました。その時に注目したのが、ホタテ貝殻の主成分と構造でした。貝殻は「炭酸カルシウム」というセメントなど、強度を高めるために様々な加工に使われる汎用性が高い成分で構成されています。また、過酷な自然界を生き抜く貝殻は、高い強度を発揮する構造物でもあります。この2つの着眼点から生まれたのがHOTAMETです。
特筆すべきは、デザインです。自然界の仕組みを応用し、技術開発に活かす「バイオミミクリー」という考えに基づき、素材の一部であるホタテ貝の構造を模倣した、特殊なリブ構造をデザインに取り入れています。その結果、少ない素材使用量でありながら、リブ構造が無い場合と比較して、約33%も耐久性を向上。素材開発から、設計に至るまで、環境への負担が少なく、サステナブルに配慮したプロダクトになっています。
プロダクトムービーのリンク


【HOTAMET / ホタメット 協力会社】
・プロダクトデザイン: quantum
・製品開発: 甲子化学工業株式会社